国土は約24平方キロメートル。内70%が高原や山岳が占め、ラオスを流れるメコン川は1900㎞に渡り原生林を蛇行しながら流れています。

熱帯性モンスーン気候に属し、5月~9月が雨季、10月~4月が乾季と2期に分かれています。

人口は約600万人、国民の約6割が低地ラオ族、その他49の民族がいます。

人口の約1割が首都ビエンチャンに集中しています。

輸出の主なものに、木材、電力、縫製品、コーヒーなどがあります。

隣国と違い、壮大な遺跡や海、有名な料理などは無く、「ラオス」自体が歴史に登場したのは

14世紀中頃。ランサン王国がルアンパバンに王都を定めた頃からと言われています。

そして1551年ランサン国王に即位したセーターティラートが、隣国の侵攻を防ぐ為、1563年に首都をビエンチャンに移転しました。

その後ヨーロッパとの交易も盛んに行われ、一時は東南アジアの中で、最も評価されていた時代がありました。

18世紀に入ると王位争奪の争いからランサン王国は3つに分裂し、1893年フランスのインドシナ連邦に編入され、三国は「ラオ」の複数形にしてラオスと呼ばれるようになりました。

その後は国内の抗争と隣国の内戦に巻き込まれ、政治的混乱の時代が続きました。そして1975年12月、ラオス人民革命の勝利により王制を廃止し、現在の人民共和国を樹立しました。

●1980年:ラオスは経済的困難に直面し、約30万人の国民が海外に流出。その後、1986年に経済改革を実施し、規制を緩和し、解放市場経済へ転換

●1991年:大統領の権限を拡大する憲法を制定

●1997年:ASEAN正式加盟

●1998年:ASEAN自由貿易地域(AFTA)に参加

 

 

ラオスは言葉や芸能、美術など仏教を通じ、中国やインドからの影響を大きく受けています。

ラオス独自の仏教は間違ったことや人を傷つけることはいけないと説いてきました。

ラオス最大の祭りは、2月頃に行われる「ブン・パウェート」です。国をあげてこの祭りは2日間に渡って盛大に行われます。

 

 

ラオス人の主食はもち米で、蒸したもち米を「ティップカオ(竹籠)」に入れ、素手で整え食べます。

おかずは様々なハーブを使用し、山と川の幸をふんだんに使用したヘルシーな物が多く食べられています。

焼き鳥の「ピンカイ」、パパイヤサラダ「タムマックフン」、挽肉で作る「ラープ」など、町に出れば手軽に食べることができます。

主に使われるハーブはレモングラス、ミント、コリアンダー、唐辛子、ガランガー等があります。

デザートは「カオトンマ」をはじめ、もち米を原料にココナツミルクと砂糖を使い、果物と一緒に包んで蒸したりするものが多く見られます。

マーケットには食事や甘いものはもちろん、衣類や薬品、食器や食材など様々な店が軒を連ね、日々賑やかに人々が行き交っています。